アメリカンカット

1919年マルセル・トルコフスキー博士が、理論的に研究発表した「ダイヤモンドのデザイン」を出版。

 ダイヤモンドの光のディスパージョン(虹色の輝き)とブリリアンシー(白い輝き)を理想的に均等に放つプロポーションを提案。

しかし、それ以後彼のデザインは修正されキューレットが省かれ、ファセットはより長細くなり、テーブルは大きくなっている。 トルコフスキーは、テーブルは変えうるものと記述しています。 

 この理論を基準にアメリカでは、アイディアル・カットと呼び、ヨーロッパでは、トルコフスキー・カットと呼んでいた。

だが、ディスパージョン(虹色の輝き)を犠牲にしても、ブリリアンシー(白い輝き)を最高に輝かせたい<なぜなら、一番、目に訴える光を出す上に歩留まりがいい>という思いから。 アメリカのダイヤモンドのエクスパートでさえスカンジナビア方式(ヨーロピアン・カット)をアメリカ式アイディアル・カットと同等かむしろ優れているとしている。 この前文で解るように、アメリカもヨーロッパもトルコフスキー氏自身も理想のデザインは理解しているが、肉眼で見て綺麗と感じる方がいいことは解っていたようです。 なのに、現在日本の宝飾業界の主流はアメリカのG.I.A(ジェモロジカル インスティチュート オブ アメリカ)がトルコフスキー型を理想形としている事のその1点を鵜呑みにして、 小さいダイヤに対しても最高のカットであるエクセレントを強く推薦し、さらに日本にしかないスーパーエクセレントやトリプルエクセレント、又ハート&アローやハート&キューピットと名称を作り一つのブランドの様に祭り上げて、肉眼で見るのではなく専用の機器から覗かせてそのすばらしさを消費者に訴え又、特別な鑑定書を作成して納得させている。 消費者以前に情報に疎いジュエリーコーディネーターや一般宝飾小売店などダイヤモンドを販売している側からしてうまくのせられているのが現実。 昔、黄水晶をトパースとして販売していた事とあまり変らない現象。

 日本の多くの鑑定機関は、G.I.Aのディプロマを基準に個々独自の評価基準を設けてトルコフスキーが発表した理想のプロポーションを0とし、そこから外れた点を減点法で導き出しエクセレント・ベリーグット・グット・フェアー・プアーとカット評価している。

 ここで日本の宝飾業界だけが特殊でおかしな事をしている。 0.5ct以下の小さいダイヤモンドに対してもG.I.Aのエクセレントにこだわっている点。

0.5ct以上のベゼルファセット面がある程度ないとディスパージョン(虹色の輝き)の効果が現れないのに、小さいダイヤに理想のディスパージョンとブリリアンシーを均等に放つプロポーションにして、いかにも”ダイヤのカットにこだわっています”的なブランドイメージを強調して売っている。

私が表現している、日本でのアメリカンカットをご理解頂けたでしょうか? 

P.S. 理解しにくい点御座いましたらメールでお知らせください、追ってご返答いたします。 アメリカンカットの説明からお応えします。